脳神経外科医の、上山博康(かみやま ひろやす)さんをご存じでしょうか。
医療業界ではその名を知らない人がいないというほど、有名人でもあります。
ここでは、そんな上山博康先生についてまとめてみたいと思います。
上山博康さんのプロフィール
ではまず、簡単にではありますが上山先生のプロフィールをご紹介しましょう。
上山先生は、1948年生まれで今年68歳になります。
青森県出身で、現在は北海道を拠点としています。
1967年 北海道大学医学部 入学
1973年 北海道大学医学部 卒業
同大学 脳神経外科学教室 入局
その後6年間、旭川赤十字病院、釧路、美唄などで研修医として実力を積む
1980年 秋田脳血管研究所
1985年 北海道大学病院 脳神経外科 助手
その後大学を去り、
~現在 上山博康脳神経外科塾にて総師として若手の育成に励んでいる
おおまかな経歴ですが、こんなところです。
北海道大学病院の脳神経外科を始め、旭川赤十字病院などでキャリアを積んできました。
現在でも自らオペの現場に立つこともありますが、自分の知識や技術を後輩たちに引き継ぐため、指導者としても活躍されています。
上山博康さんと家族について
「上山博康さんの家族」については、調べても情報がありませんでした。
やはり有名な人ですから、家族の情報は公開していないのかもしれません。
そこで、上山博康さんの考える「家族の在り方」について少しお話させてください。
上山先生は脳神経外科医ですから、病気を治す医者の立場です。
出典:http://kamiyamaneurosurgery.jimdo.com/
今までにも多くの患者、そしてその家族と関わってきました。
病気に対して、一番治りたいと思っているのは患者本人です。
そして、治ってほしいと思っているのは患者の家族、病気を治したいのは医者です。
病気というのは、この患者・家族・医者の三者が共同しなければ立ち向かうことはできない、というのが上山先生の考えです。
上山先生の専門は脳ですから、命は助かっても後遺症が残る可能性はあります。
そんなときは家族の励ましが何よりです。
そのため、上山先生は患者だけでなくその家族とも信頼関係を築いてきた医師なのです。
上山博康さん 手術での失敗について
上山先生は今まで多くの脳神経手術に立ち会ってきました。
インターネットで調べていると、「手術 失敗」という気になるワードが出てきたので詳しく調べてみます。
これは、上山先生が助手として北海道大学病院にいるときの話です。
脳腫瘍の42歳男性の手術にて、上山先生は「腫瘍に行く血管に特殊な接着剤を流し、腫瘍を内側から壊死させる」という作戦を立てました。
呼吸などの生命維持を司る「脳幹」に接着剤が行かないよう、クリップで塞いでから糸で縛る予定でした。
しかし上司である教授に「クリップのみでいい」と指摘され、糸で縛ることなく手術は進んでいったのです。
結果、クリップはゆるみ接着剤が脳幹に流れ込み、その男性患者は亡くなりました。
これが上山博康先生の「手術失敗」の真相です。
もちろんどこの大学病院もそうとは限りませんが、教授の言うことは「絶対」なのです。
そして、大学病院で働く医師にとって最大の出世というのは、「大学病院の教授になる」ということです。
上山先生も、この手術が起こるまでは「教授になりたい」という密かな願望があったと言います。
しかしこの手術後、先生は相当な葛藤と戦っていました。
「自分の考え通り糸で縛っておけば患者は助かったはずだ」と。
このことをきっかけに、先生は生き方を変えることを決意します。
絶対的な存在である教授に対して、「お言葉ですが反対です」と逆らうようになりました。
しかしそれは、大学を去る日が近付いているということでもあります。
上山先生は「次期教授」というポストを捨ててまで、自分の信念を貫くことを決めたのです。
上山博康さんの執刀
上山先生は業界ではかなり有名な先生ですが、患者を門前払いしない先生でもあります。
「匠の手を持つ脳外科医」上山博康さんは、必要とあらば全国の病院に足を運んでいます。
脳血管手術や脳腫瘍の摘出手術、脳動脈瘤のクリッピング手術などを年間300件、累計では20000件以上を執刀しています。
この数は脳外科医としてはもっとも多い数です。
上山先生と同じように有名で「ゴッドハンド」を持つと言われる福島孝徳先生も、「自分が手術を受けるなら上山先生に執刀してもらいたい」と公言しているそうです。
同業者からの信頼も厚い上山先生は、自身の持つ匠の手を後輩たち引き継ぐため、今でも現場に立ち会い、時には執刀しているのだそうです。
上山博康先生の出演するテレビ
上山博康先生は、全国ネットのテレビ番組にも多数出演しています。
テレビ東京系の「主治医が見つかる診療所」にはレギュラー出演していますね。
その他にも、
・仕事の流儀(NHK)
・情報ライブミヤネ屋(日本テレビ)
・林修の今でしょ!講座(テレビ朝日)
など多くの番組に出演しているんですよ。
脳神経とは無縁の生活をしてきた人も、これらのテレビ番組によって上山博康という名前を聞いたことがあるかもしれませんね。
このように、匠の手を持つ上山博康先生は、今も苦しむ人を助けるために日々精進し続けているのです。