中高年になった妻が最近なんとなく体調がすぐれない、よく眠れないなどと感じているとしたらそれは「夫源病」かもしれません。
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夫源病とは?読み方について
夫源病とは、医学的な病名ではなく、医師の石蔵文信氏が命名した、「夫が原因で妻に体調不良がもたらされる病気」のことです。
石倉文信氏は三重大学医学部卒業後、主に循環器系の専門医として国立循環器病センター医師を皮切りに大阪厚生年金病院内科医長などを経て、
2013年4月から2017年3月まで大阪樟蔭女子大学教授、2017年4月から大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授として活躍されています。
循環器系の専門医でありながら早くから心療内科の分野にも注目され中高年の精神疾患、うつ病対策などに取り組んでおられます。
妻の体調がすぐれない、原因が不明といった症状の女性に夫婦で来てもらうようにしたところ、何組かのケースで「これは単なる更年期障害ではない。」という症状に行き当たりました。
このことからその原因を3者面談のような形で探っていったところ「夫の存在が原因」ではないかと思い至ったところから「夫源病」と名付けたそうです。
読んで字の如く「夫が原因の病気」で読み方は「ふげんびょう」です。
夫源病の症状
一見、更年期障害と思われる症状が現れるようです。
頭痛、のぼせ、めまい、耳鳴り、動悸、胃痛、不眠、気分の落ち込みなど様々な症状が現れます。
いずれも自律神経やホルモンのバランスを崩すことによって起こりやすい症状です。
これが夫の定年退職後に多く現れることから病気の原因が夫にあるのではないかと仮定されたものが夫源病です。
従いまして、夫の定年退職後のみならず若い世代にも現れる可能性が大でもある症状と言えます。
常日頃の夫の言動により過大なストレスを抱え込みそれを発散することができずに自らの体調を崩してしまうのです。
モラルハラスメントにより精神的虐待を受けた妻などはその危険性が大と言えるでしょう。
夫源病の原因は?
夫源病をもう少し詳しくみてみますと、特に夫の定年退職後その日常生活に起因するものが多いようです。
それまで平日にほとんど家で昼食を食べることのなかった夫が、毎日昼間にいて昼食の前から「今日の昼飯は何だ?」などと聞いてきます。
それほど深い意味はなく、むしろ夫婦の日常会話のひとつとして夫とすればコミュニケーションのつもりで発しているつもりかもしれませんが、それが妻にとってはストレスになるということが往々にしてあるのです。
夫の現職中は昼食など手軽に気ままに済ませていたものが、一応それなりのものをきちんと準備して食べさせなければならないという義務感が生じることによって毎日が鬱陶しいものになるのです。
それをきっかけとして夫の言葉一つ一つが気に障り、やることなすことが目に障るようになる、そんな日常の繰り返しがやがて夫源病となって体調不良を引き起こすというのがメカニズムのようです。
夫婦関係のあり方として夫に従順に従う妻、良妻賢母型の妻に多く現れる症状だと言われています。
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夫源病のなおしかた
なおしかたとしては前述の裏返しになります。
- 夫の言葉に対して「NO」と言ってみる
- ひとりで出かけたいからついて来ないでと言ってみる
- 「今の言葉はひどい、謝って」とはっきり抵抗してみる
など今までは押さえ込んでいた感情を率直にぶつけてみることから始めてはいかがでしょうか。
当初、夫も驚くことでしょう。
言い合いや夫婦喧嘩になることもあるでしょう。
しかし、これ以上押さえ込んでいたらやがて自分が崩壊してしまうという危険性を夫にわからせることが重要なのです。
このままでは離婚に至っても仕方ないほどに自分は追い詰められているということを認識してもらうことから対処法は始まります。
夫婦のことは外からは見えにくいものです。
だからこそ本音でぶつかり合う必要があるのです。
これからも長い夫婦生活を送るのですからせめてお互いを憎みあうことがないようリスクは早めに低減しておくべきでしょう。
病院では何科で治療してもらう?
夫源病ではないかと思った場合、病院で治療していただくとしたら何科に行けばよいのでしょうか?
心の病のひとつになるでしょうから精神科もしくは心療内科を尋ねるのがおすすめです。
個人病院ではなかなか難しいかもしれませんので、ある程度大きな総合病院に行かれると良いです。
もし、夫源病でなくても他の科を紹介してもらいやすいからです。
また、カウンセリングに対応されている病院やクリニックでもよいと思われます。
とにかく自分ひとりで抱え込まないで心の中のモヤモヤをすべて出してしまうことが治療法になるかもしれません。
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